【登山】なんで足場が悪くて酸素も薄い坂道を延々と歩き続けるんだろう
国内で標高3番目に高い奥穂高岳に登ってきた。
そもそも自分の初めての登山は,去年の富士山だった。
その時はなんでわざわざ疲れに山まで行くのか分からない気持ちで行ったが,登ってみると意外と面白かった。
それが今回の穂高岳でかなり登山良いじゃんってなってしまった感じがある。
上高地〜奥穂高岳まで自然が綺麗すぎるので,登山興味持った人にはめっちゃ勧めたい。
さて今回はなんで登山が趣味として成立するのか実体験を元に考えてみた。
山の何が老若男女問わず人を惹き寄せているのか。
まず簡単なところで,
- 非日常体験(全ての趣味に言えること)
- 五感で癒やされる自然の美しさ
- 自分の身体と向き合い続ける長距離走的な面白さ
辺りが挙げられる。
更に長距離走にはない魅力も考えられる(勿論,長距離走にも登山にはない魅力があるだろうがここでは割愛)。
- 思考と空間での閉塞感の同期
- 空間と時間と体力の同期がアナログに行われてる野生感
- 短期的にできる目標設定・達成
辺りが今んとこの自分の理解。
この3つについて詳しく説明する。
1.思考と空間での閉塞感の同期
まず体力が消耗されることで思考が閉塞的になっていく。
そして,空間的には
- 木々に囲まれたり狭い道による空間的狭さ
- 自然の吸音率の高さから生まれる室空間の感覚的狭さ
の2点で閉塞感が感じられる。
このように自己の閉塞感が自然と同期されてるのだ。
2.空間と時間と体力の同期がアナログに行われてる野生感
時間が進むだけ空間が広がるし,その分体力が消耗されるという3次元線形関係にある。
普段の我々は車を使ったり公共交通機関を使ったりするのでこれらの3変数は非線形にはなる*1。
そういった意味で,生物らしく生きている感覚がするんじゃないかな。
3.短期的にできる目標設定・達成
山には定年後であろう夫婦が多くいた。
この歳になると彼らは「子どもを独り立ちさせる」というミッションも終わり,円満な夫婦を維持することが目標となる。
この歳で趣味があるかどうか,外に出歩く理由があるかどうかってのは大きな課題だろう。
その点,登山は短期的に夫婦で目標を設定し,達成することができる。
- 夫婦で頑張れる
- 常に目標を持てる
- 運動になる
- 身体の自己管理意識が上がる
- 総じて認知症対策にもなりそう
と良いこと尽くしなのである。
まあ,登山は思ったほどアホっぽい趣味でもなく(失礼)面白いということが分かった。
特に穂高岳はサイコーなのでリピートしたい。